ハピーの大冒険・歌の問いかけの威力

「ハピーの大冒険」は、2005年に公開されたアンパンマンの劇場版。

ハピーの大冒険の主役・ハピーの声優さんは、ゲストで「ともさかりえ」が担当。

ものすごい余談だが、ともさかりえさんはいつの間にか再婚していたのね。
アンパンマンとはまったく関係ないが、映画で共演したミュージシャンの方との再婚ということで、今更ながら、うん、ちょー今更ながらおめでとうございます、と言いたい。

「1度ならまだしも2度も結婚できる人って、本当の意味でモテるってことだよね」

と義理の母がこの間しみじみ言っていた。

「確かにもう一度結婚するのって、相当努力がいるし、結婚当時の若さもフレッシュさもないし、む、ムリかも・・・」と思ってしまうあたし。

アンパンマンの映画「ハピーの大冒険」の最大の魅力!

「ハピー」の魅力は、なんと言っても「2曲の挿入歌」にあると言いたい。

ドリーミングの歌うテーマソング「つよさとは何?」。
中盤では1番のみが流れ、後ほど終盤で2番が流れる。

サビで「強さとは何?」と繰り返した後で、「強さとは あ~ 何だろう」という問いかけで終わる1番は、単純な歌詞ながら作中のストーリー進行にもマッチしてるので「うーん、何だろう?」と聞き手も考えてしまう作りになっている。

その後、終盤の2番では「強さとは あ~ 愛なんだ」と答えが出てくる。
ここで文章でさらっと書くとまったく説得力がないんだが、映画を見ながらだと、おなじみアンパンマンの奉仕精神が伝わってくるので、よっぽど現実に悩みを抱えていない限り、「愛なんだな」と思うことができる・・・はず。

(いや、むしろ現実に悩みを抱えて「卑屈」になってる時ほど、アンパンマンの純粋さにイライラしたり、自己嫌悪に陥ったりするんだけどさ・・・ほらあたし、悲しい大人だから)

もう1曲の名曲は、ばいきんまんこと中尾隆聖の歌う「悪いはすてき」。

強くなりたいハピー、アンパンマンがいつも悪者をやっつけている訳ではなく、「つまらないお手伝い」や「顔をあげて弱くなる」ところを見て、アンパンマンは実は強くないんじゃないかと疑問を抱く。
そこへ、ばいきんまんが「本当の強さは悪だ!」と言ってハピーをだまそうとするシーンで流れる曲。

強さへの憧れゆえにコロっとばいきんまんにだまされてしまい、その後の終盤の「つよさとは何?」のアンサーが分かった所でハピーの悟りが描かれている。

この「ヒーローへの憧れ」→「アンパンマンの『弱さ』に失望するゲスト主人公」→「その後の展開でアンパンマンの本当の優しさと強さを知る」という構図は、2014年の「りんごぼうや(りんごぼうやとみんなの願い)」、2013年の「パオ(飛ばせ希望のハンカチ)」にも引き継がれたストーリー展開である。

が、2曲の要になる歌でミュージカル仕様にした「ハピー」は、DVDを見返さずとも車の中でかけているCDでリマインドされるので、まるで「ディズニー映画」のようにストーリーが何度も蘇ってくる。

このあたりが、アンパンマン映画の中でも「忘れられづらい」ような作品に仕上がっている。

P.S.実は「りんごぼうや」を劇場で見たあたし、1回観ただけだとあまり印象に残らず、良い作品だという評価をすぐに下せなかった。この辺は、「アンパンマンはどうせ何度も観るハメになるからテキトーに見る」という当時の習慣が裏目に出た。

1年後、テレビで「りんごぼうや」が放送され、ご他聞に漏れず、やっと何度も観るハメになり、「りんごちゃんがりんごの苗に語りかける姿は理想のお母さんそのものじゃないか!」とか、ようやく「学びを搾り取る」ことができた。

実はハピーはそんなに何度も見ていないのだが、そんなあたしにもハピーのテーマはきちんと残っている。
やはり、挿入歌の影響が大きい。

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