アンパンマン苦行遍歴

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【嫌アン期 ~ダサい・つまらない・ワンパターン~】

 

 

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「子供がいても北欧テイストのインテリアを目指したい」

 

「アンパンマンだらけは嫌!!」

 

・・・と淡い期待を持っていた、第一子を妊娠したあの頃。

 

 

しかしまさか、まだ妊娠中に早々と下がりのアンパンマングッズが来るとは思っておらず、

対応が後手に回り、家にはアンパンマングッズが流入。

 

アンパンマン以外のキャラクターを先に好きになってもらう作戦も敢え無く失敗。

インフルエンザ予防接種したのにインフルエンザにかかってしまったようなものだ。

 

親の努力もむなしく、娘はあっけなくアンパンマン信者に・・・。

 

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アンパンマンを寝かしつける娘miyo

 

 

【敬アン期 ~なぜ子供はアンパンマンを好きになるのか~】

 

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なぜ子どもはいきなりアンパンマンを好きになるのだろう?

その答えを求めてやなせたかしのエッセイを読みまくっていた頃の話。

娘が1歳になるかならないかの時期。

 

この頃は、一部巷で騒がれているような、

アンパンマンの自己犠牲的な正義がこどもの本能に訴えかけてる・・・

という説を、半分希望的に信じようとしていたのも確かである。

 

 

 

しかし、0歳~1歳代の赤ちゃんが、そういう「大人の考える善」に

まったく反応しないのは、実際子育てしてみてよく分かった。

 

今では「正義に子供が反応」説はまったく信じていない。

なんとなくアンパンマンが「尊敬の対象」になっていたのだが、

いったんここで、「ただの興味の対象」になっていく。

 

そのあたりが、「敬アン期」よりも「考アン期」が後に来ている理由。

 

ちなみにそれは親であるあたしの話であって、

娘のmiyoはほぼ一貫してアンパンマン信者のまま。

 

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【考アン期 ~「アンパンチ」の是非について~】

 

 

アンパンマンの人気の秘密は、「正義」云々ではなく、

 

・顔が丸くて親しみやすい

・絵本のタッチに勢いがある

・「アンパンマン」という単語の発音のしやすさ

・接触率の高さ

・おもちゃのクオリティーとそもそもの数

 

などが相乗効果を生みあの人気かと思われる。

 

 

ちなみに、このブログを開設したのはこの頃。

娘miyoは2歳で絶賛アンパンマン信者。

 

 

ブログを更新しながら、おもに「アンパンマンは暴力的だからダメかどうか」

という問題について、あたしなりに調べたり考えたりした時期でもある。

 

 

そんな考察もむなしく、あたしの中でアンパンチを受け入れることとなる出来事が突然訪れる。

 

いつものようにmiyoに付き合ってアンパンマンを観ていたとき。

 

「無条件、アンパンチで救ってくれるアンパンマン」を観て急に気がついた。

大人のあたしには、こんな風に無条件には、誰も守ってくれない。

 

すぐに飛んできて助けてくれるアンパンマンが、急に頼もしく感じられた。

 

なぜだかそこで、あたしは涙を流してしまった。

 

本当に、いつものテレビシリーズのワンパターンなアンパンマンで、である。

映画とかの特別なストーリーでもなんでもなかったのに。

 

 

 

「3歳くらいまではお母さんが無条件に子どもを守ってくれる」という信頼関係が大事なんだそうだ。

それはもしかすると、「アンパンチ」のようなたくましさを伴っていなくてはならないのかも知れない。

 

 

3.11の震災で、避難生活をしている東北の子供から、アンパンマン作者のやなせたかしのところに

「アンパンマンが助けに来てくれるから大丈夫です」と書かれた手紙が来たらしい。

 

救われるから大丈夫と信じることが、すでに救いになっているのだ。

 

・・・と、この文章を書いている今は、頭で考えてもどうもしっくり来ない。

今、この時点では、アンパンマンが、無条件の保護を提供してくれるようには到底思えない。

 

だけどあの時の一瞬は、このあたしにも、その東北の子供と同じビジョンが見えていた・・・んじゃないかと思う。

 

このなんだか大きいんだか小さいんだか分からない経験を経て、

 

 

「はらわたが煮えくり返る理不尽に直面した時、

ふと暴力によって救ってもらいたくなる欲求がある、それは認めておこう」

 

 

という結論に至った。

 

 

 

そんなよく分からない精神状態の涙の訳はすぐに判明する。

その日に生理が来たのだ。

 

 

「あぁホルモンバランスか」と自嘲したものだが、気持ちが不安定だったにしろなんにしろ、アンパンチがあたしを感情的に揺さぶった事実は事実として残った。

 

 

それからというもの、過去に嫌な事をされた会社のオヤジを思い返しては、

「現実世界にアンパンマンがBGMと共に登場し、オヤジをぶっ飛ばす」

というシーンを勝手に思い浮かべて怒りを静めたりしている。

 

ニュースでマタハラの事例なんかを紹介していると、

自分のことのように腹を立てて心の中でアンパンチを食らわせてやった。

 

あくまで現実的にパンチを食らわせていいか悪いかっていう議論は、

問題の渦中にいないやつらが、自分が傷つかないところで好き勝手言っているだけ。

 

・・・ちなみに、あたしに降りかかる都合の悪いことを、善悪で分けて、

あたしが善でマタハラオヤジが悪という気はさらさらない。

 

善悪なんてない、あたしにとって都合が悪いというだけ。

ジェンダーとかはあんまり好きじゃないけど、

マタハラオヤジは既婚子持ち女性が食べていく手段を奪うバイキンマンであることはある意味で事実だ。

もしかしたら話せば分かる味のあるヤツなのかも知れない点も含めて。

 

 

自分の中の暴力をふるいたい気持ちや暴力に頼りたいという気持ちが、

危険細胞に変化して本当に行動してしまう可能性がある、

って認めてみることにしている。

 

子どもへの影響・・・? 正直そんなの分からない。

大人が暴力ときちんと向き合う。暴力に頼りたくなる気持ちと向き合う。

少なくとも、あたしは現時点でアンパンチの是非を未だに問うている最中だ。

 

娘のmiyoも、そのあたりは大人になったら自分で考えるだろう。

 

 

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【恋アン期 ~泣いて笑って恋をして~】

 

 

今思うと、「あたしには現実世界では与えられないアンパンチという絶対的な安心感」を感じてしまった頃から、アンパンマンが好きになってしまったかも知れない。

 

そんなことは認めもせず、相変わらず「あくまでもこれはアンパンマン苦行」と言いながら、過去のアンパンマンが恋するエピソードをわざわざツタヤで借りたりし始めたのがこの時期。miyo3歳。

 

すでに、高知のアンパンマンミュージアムとやなせたかしのお墓にも行ってきた。

(いよいよ苦行も聖地入り!?)

 

そして、どうやらアンパンマンに淡い恋心を抱いている自分に気がつくのである。

(本気か・・・?)

 

 

daki

 

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【最初の記事】
苦行は妊娠中から始まっていた