ノウハウ本に出てきたら要注意フレーズ 〜あなたは騙されている!〜

 1.「この本を読んでいること」を運命にするフレーズ

「この本を読んでいるのも何かのご縁です」
「ここまで読んだあなたは選ばれている」
「ここを読んでいるということはこの本の内容があなたにとって必要であるという証」

選ばれた、特別、運命…と言われると妙な高揚感を覚え、あたかも「この本に出会ったことは、私の人生にとって必須」のような感覚を植え付けられてしまいそう。

だが、実は…よく考えてみると…まったく根拠がないよね。根拠なくない?

 2.読者の失敗を慰め「この本こそが正しい」と刷り込む一石二鳥の大胆フレーズ

「あなたが今までうまくいかなかったのは、あなたの意志が弱いからでも無能だからでもなく、成功するやり方を学んでこなかったから」

これは、「惚れてまうやろ~」ってカンジですね。
その本を手に取るまでに、いろいろ失敗してるわけですよ、英会話然り。断捨離然り。

その「失敗」を、「あなたのせいじゃない」と慰めてくれるのは、すごく優しい。嬉しい。
しかし、それはただの「甘やかし」。

このフレーズはやけに目にするが、絶対成功するやり方はどんなジャンルにもない

子供達を見ていても、ひらがなの「あ」が書けるようになるきっかけですら十人十色なのに。
どんな理由で、どんなきっかけで、そしてどんな方法で「片付けができるようになるか」、「英語がしゃべれるようになるか」は、100人いれば100通りである。

「成功するやり方」は、一人ひとりが探し続けるしかないと思う。実はついこの間までこのフレーズに弱い自分がいたんだけど。

結局気がついたが、このフレーズはまるで自分の意志の弱さや無能さに蓋が出来るかのような危険なフレーズである。

変におだてずに、はっきり無能で意志が弱いと思ったほうが楽な人もいるんです。

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 3.「いつから始めても遅くない」

残念ながら、始め時を逃してしまうと出来なくなることは存在する。
定年退職した人が趣味を始めるのならいい。でも、これから何かを始めてお金を頂戴できるようになればいいなあとか、「あわよくば」的な事に関しては、少し厳しく考えたほうが良さそう。

「今まで始めなかったことは怠慢」と自覚する、きちんと反省する事は、大事なのではないだろうか?

以上、「ノウハウ本に出てきたら要注意フレーズ」でした。

あたしも、相当読んでいる人よりは少ないが、それなりに「絶対成功する本」「幸せになる10の方法」的な本を買って読んでいました。
これが「恋愛の数」なら、ダメンズウォーカー的な、「騙されちゃうあたしってダメな女だけど、一定以上のちょっといい女」自慢ができるのだけど、「ノウハウ本」読んでる数だからねぇ、しかも読みこなして「セミナー」とかやっている人から比べると、圧倒的に中途半端…。

さて、最後の「いつ始めても遅くない」という姿勢は、むしろ良いのでは?
我らがアンパンマンの生みの親、やなせたかしだって「大器晩成」じゃん?

という訳で、ここはもう少し掘り下げようと思います。

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アンパンマンの生みの親であるやなせたかしは「アンパンマンの遺書」の中で、「自分が怠慢で人並み以下の才能で人よりやる事が遅かったから、アンパンマンがヒットするまで時間がかかった」と何度か口にしている。

世間では大器晩成の代名詞のように言われても、意外にも本人は「遅すぎた」と残念がっている。

そして古くからやなせたかしを知っている青島幸男も、「遅すぎましたね」と本人に言っている。

こういうことを本音で言える仕事仲間がいるのは少し羨ましい。

書きながら気がついたが、青島幸男は「世間があなたを認めるまでに時間がかかった」という意味の、最大の賛辞でこの言葉を言ったのかも知れない。