2015年映画「ミージャと魔法のランプ」考察

正直な感想。そもそも「アンパンマンたいそう」の歌詞をモチーフにした映画ということで、この記述からすでに、以前DVDで借りた事のある「シャボン玉のプルン」の焼き増しだな~と思ってしまったのは事実。

だが、別にアンパンマンが「ワンパターン」の映画を作っちゃいけないというルールを自ら課しているわけでもなく・・・。

10年近く前の映画なら、焼き増ししたところで「同じ子供は見ていない」のだから、使える「資源」は使うというのはとっても正しい、経営学的にもね。(確かリソースベースドビューとかいう考え方)

なんて、ない知識をムダにひけらかしたところで、本題に戻らなくちゃ・・・。

アンパンマンの映画を初めて見たのが、あたしにとっては実はその「シャボン玉のプルン」だった。
どんなに練習しても、小さなシャボン玉しか作り出せないという当映画の主役「プルンちゃん」が、「小さいシャボン玉」だったがゆえに、バイキンマンの作り出したメカに細かく入り込み、破壊する事ができたというお話。

あたしにとっては、なんだか「努力って報われるんだ」と30歳にもなってボロボロと泣いてしまった恥ずかしい記憶がある。

あたしにはまだ報われないと思われる「努力」があるとも、あんま自分では思えないのだが・・・。

(だいたい、サボリサボリ、細く長く色々続けているだけで、努力している時間より悩んでいる時間が多いっていうね・・・)

その後、他のDVDも借りてみていくうちに、映画にもTVシリーズ同様、あるパターンをはめ込んでいることが分かった。

【よく使われるパターン】

・バイキンマンがその映画に関連のある「特徴的な強い力」を手に入れようとしてトラブルになる。

・その映画の敵(バイキンマンの場合もあるし、もっと違う強敵の場合もある)の攻撃で、「シャボン玉」にされたり、「鉄の鉛」にされたり、「猫」にされたりする。

後はドキンちゃんがワガママを言ったり、クリームパンダとかその時のゲストキャラとかが失敗をして物語が進んでいくというパターンは、TVシリーズとあまり変わらない。

【ミージャの良かった点】

「ミージャ」は、まあ1回しか観てないので既にうろ覚えだが・・・。
(アンパンマン、何回も観る前提で観ちゃうから意外に覚えてない自分に愕然とする)

・ランプの世界の異世界感が良かった♪
 やっぱりせっかくの映画なので、いつものアンパンマンワールドだけしか描かれていないのはちょっとつまらない。

 最近で言うと、「よみがえれバナナ島」はずっとバナナ島だったし、「希望のハンカチ」はいつものアンパンマンワールドだったけど、だいこん役者のサーカスが来ていたお陰で日常と雰囲気がまた違ったし、オープニングの「工場の煙や排気ガスで汚れた都会」を栄がいたのが新鮮だった。

 そういう意味では「りんごぼうや」はあんまり異世界が印象に残っていないので、今回のミージャはほぼ異世界の冒険だったのが(大絶賛とは言わないけど)なかなか良かったと思う。

・大島優子さすが
 褒めた点なのか分からないけど、さすが子役の時からの女優さんだけあって、なんか変な違和感がなくてよかった。
 声優さんは、よくも悪くも目立ちすぎちゃやっぱダメ!と思っている・・・。
 ・・・という意味ではもう一方のゲスト声優、「ナイツ」の二人はあんまり存在感がなかったような・・・(え、これだけ!?)と思ってしまった。まあ目立ちすぎちゃダメって言っておいてなんだけど。

 →ちなみに昔のゲスト声優は「子供がいる」というのが暗黙のルールだったらしいが・・・直近の3作は誰も確か子供いないよな。方針転換したと見られる。

・コキンちゃん、いよいよレギュラー枠か
 コキンちゃんも、最初は映画のゲストキャラクターとして登場した・・・と聞いている。やばいな、実はコキンちゃんの初登場映画はまだ観た事ない。語っちゃっていいのかな。まあほんと、あくまで仕方なく観ているあたしとしてはやっぱどうも借りてまで見るってのが、こんなブログやってるくせに未だにできない。

 あたしがアンパンマン苦行始めた頃には既に、はっきり言ってコキンちゃんはメロンパンナを既に超える準レギュラーキャラである。今回かなり「活躍」していたコキンちゃん、もうすっかりアンパンマンのレギュラー格の存在感である。

 それにしてもミージャもちょっと「わがまま」なキャラクターだったんで、このまま「わがままな女の子」キャラが増えていくのは、娘を持つ母としては、「なんか女ってそんなもんですかね」、とも思ってしまう。

 正直、「バナナ島」と「パオ(希望のハンカチ)」はとても良かったので、そのくらい期待してみた「りんごぼうや」にちょっと幻滅、そして幻滅した状態で見た今回の「ミージャ」は相対的に評価が高めだ、あたしの中で。

震災直後のメッセージ性のある、しかもまだやなせたかしご存命で監督が行き届いていた「バナナ島」と「パオ」は、やっぱり完成度が高かったのかもしれない。

(特に「パオ」の最後で流れる、戸田恵子の歌うエンディングテーマは個人的にめちゃくちゃお気に入り。アンパンマンは強くてやさしい男の子の声を演じているけど、戸田恵子本人の声色で歌われる曲は、母性があふれてる!!)

それにしてもアンパンマンはますますレジェンド化していってしまう。

クリームパンダちゃん目線の「アンパンマンリスペクト」で描かれているので、アンパンマンのレジェンドっぷりがまたすごいような。クリームパンダちゃんだけでなく、コキンちゃんもそこに加わるから、「そんなにアンパンマンってすごいの?」とミージャも感化される。

80年代とかの原作絵本だと、結構ムチャやってるアンパンマンが見れて、たまに今のアンパンマンとのキャラクターとのギャップに愕然とする事がある。
ちなみにそんな絵本とは、コメダ珈琲店とか、薬局の待合室とかで意外に頻繁に出会う事ができるので、気になる場合は是非見てみてもらいたい。

結構考えなしで屁理屈な、若かりし頃のアンパンマンが見れます・・・。

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