ワクチンの同時接種は、なぜここ数年で急にOKになったの?

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ワクチンの同時接種は、ここ数年でずいぶん考え方が変わった子育て方針の一つです。

私は、2011年と2015年に出産しましたが、2011年生まれの上の子の時は、同時接種をOKしてくれる病院は近所に1~2件しかありませんでした。
しかも、「うちは同時接種は二つまでです」なんて中途半端な方針の病院もあったりしました。

さらに厄介なのが、「このワクチンを打つと、次回ワクチンを打てるのは4週間後です」なんて決まりもあったりして、同時接種を認めてくれないと、どんどんどんどん予防接種が遅れていくんです。
結局、「じゃあこのワクチンを同時に打って、次は4週間後だからこっちを組み合わせて…」なんてやっていました。

ところが、2015年に久しぶりに出産して「やれやれまた予防接種か~」と思っていると、どうやらこの約4年半の間に、随分と「予防接種の同時接種への理解」が深まったように思います。
片腕に二本ずつ、一日に一気に4つも打ったりするので、「時代は変わったなぁ」なんて、おばあちゃんが孫に言うようなセリフをたかが二人目出産で吐いていおります。

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ワクチンを同時に打てるようになったことで、スケジュールは随分と立てやすくなりました。
組み合わせについて悩むことなんて、ほとんどなくなったような気がします。

それにしても、急にワクチンの同時接種が積極的に推奨されたのには、何か理由があるのでしょうか?

●日本小児科学会で、ワクチン同時接種の安全性について「複数のワクチンの同時接種によって効果が減少することはない」「副作用などの危険度が単独接種のときと比べて上がることもない」という見解を出しています。

医療的に、複数同時に注射しようが、単独で1回ずつ注射しようが、「リスクは変わらない」ということなんですね。

では、なぜ今までは1つずつしか打たなかったの?

●厚生労働省がダメと言っていたから

日本ではこれまで「1回に1種類のワクチン接種」という厚生労働省の「予防接種実施要領」なるものが存在していたそうです。
要は、「決まりだから」ってやつですね。
学区をまたいで小学校に入れないとか、測る意味なかったにずっと座高を計測してたとか、二本ってこういうの、多いですよね…。

ところが、近年、打たなくてはいけないワクチンが色々と増えてきました。
私の住む自治体では、アジアで流行しているB型肝炎ワクチンが無料化されました。
海外から旅行などで来日する外国人も増えましたし、飛行機も昔よりは身近なものになっていますよね。
世界中の人たちの往来が活発化すると、それだけウイルスや病原体も移動しますものね。

それから、「共働きの夫婦が増えた」ことで、平日いつでも病院に行ける専業主婦にはお願いできた頻繁な通院が、現実的でなくなったことがあります。

それでも「1回につき1種類の注射」という方針はなかなか取り払われず。(少なくとも私の住む地域ではつい数年前までそうでした)。

そうすると何が起こったかというと、「予防接種を受けない子供が増えてしまった」そうです。
確かに、夕方6時まで保育園や学童に子供を預けるのは、最近は当たり前ですよね。
6時以降に予防接種を受けるのは、一般的な小児科の開業時間では難しいです。

●打たなくてはいけないワクチンの量が増えた

●乳児期は子供が熱を出したり体調を崩しやすく、元気なタイミングを見計らって1個ずつ打つのは相当難しい

●親が共働きだと、予防接種を後回しにしがちになった

→このまま予防接種率が下がり続けると、重症化や大流行の恐れのある病気が流行ってしまう!

というわけで、同時接種が急に認められ始めたようです。