子供を「叱る」ためのノウハウ・・・巷にあふれていて少々ウンザリしているが、そう言っても仕方がない。今のあたしのレベルで把握しているのは以下の通り。
[絶対やっちゃダメ]
殴る・蹴る ⇒ 虐待になる、完全アウト
[準(?)・絶対やっちゃダメ]
言葉の暴力 ⇒ 外傷が残らないので証拠にならない・・・とかそういう問題ではない。
下手すると実際手を上げるより子供の人格に問題を残すかも。
[改めるべき]
「謝りなさい!」「だめでしょ!」「なんでわかんないの!」という「上から目線」「押しつけ」系。
子供はまだ社会規範が分からないので、社会ルールは根気よく教える必要がある。
[惜しい]
「偉いわね」「いい子ね」 ⇒ ほめるのはいいと思われているが、ほめ方にも落とし穴が。子供が「大人からほめられるためにいいことをする(=見ていないところではやらない)」、もしくは、「いい子にならないと、生きてちゃいけないんだ」と思うようになる・・・らしい。(汗)
※具体的にほめたり(おもちゃを○○ちゃんに譲ってあげられてやさしいね)、親の気持ちを伝えるといいらしい。(お母さん、○○ちゃんが手伝ってくれて助かる、うれしい)
娘に謝ってほしかったのだが・・・
ある日、娘がアンパンマンを見たがって、あたしがDVDをセットしてあげていた時。
床とソファーを上ったり下りたりするのがマイブームの娘、ワザとではないのだが、あたしの腕に思いっきり彼女の足があたり、一瞬顔をひそめるくらいの痛みを感じた。
もちろん、一瞬は嫌な気持ちになった。が、そこはかわいいわが子なので、怒りのようなものはわいてこなかった。もしその日に仕事で疲れていたりほかに嫌なことがあったら余裕なく怒ってしまったかもしれないが、その日は気持ちに余裕があった。
なので、「あ、謝らせなくちゃ」としつけモードになるあたし。
miyoに、「痛いよ~、こういう時なんていうんだっけ?」と言ってみる。
以前、すぐに「『ごめんなさい』は?」と言って謝らせようとしたら、miyoは「ごめんなさい」ではなく、「ゴメンナサイは?」と「は?」もセットで言うようになった・・・謝るのが習慣にならず、「謝らせる習慣」を身につけさせてしまったという失敗をしていたので、ここは答えを言わずに彼女の口から「ごめんなさい」の言葉を引き出そうとする。
しかし、4歳のmiyo。絶対に謝らない。
あたしが「痛いよ~。ママはmiyoに謝ってほしいよ~」と言っても、どんどん不機嫌になるだけ。
謝ることで自分の存在そのものを否定されるような気がしているのだろうか。
だんだん、あたしは焦り始めた。なんで謝らないの??
ママはmiyoに謝れる子になってほしいんだよう~と優しく言ってもダメ。
「どうしても、謝りたくないんだね?」と聞くと、「うん」と頷く。
「謝りたくないんだね?」「ぶつかったの、わざとじゃないから悪いと思ってないんだよね?」とmiyoの気持ちを代弁すると、「うん」を連続して引き出すことに成功。
「・・・そっか~。じゃあ、どうしようか? miyoはお姉さんになったから謝れると思ったけど、まだダメなんだね?」
また「うん」。
「じゃあ、何歳になったら謝ろうか?」と聞くと、「6歳になったら」。
「え、5歳でもなく6歳になったら・・・? 5歳じゃダメなんだ?」
と聞くと、また「うん」。
ありゃ~・・・困ったな。
「わかった。じゃあ、6歳まで謝らないで、今後こういうことがあったら、代わりにママが、『本当は謝らなくちゃいけないんだよ、わかりましたか?』って聞くから、『わかりました』って言ってね。6歳になるまでは、謝らなくちゃいけないときは、そういうことにしよう」と提案。
すると、「わかりました」と言ってくれた。
むむむ・・・難しい交渉だった。
本当にこれがあってるのかはさっぱりわからない。
まあ、もしこの協定がきちんと守られて、miyoが6歳になる頃に謝れるようになれば、一応、小学生になるまでにはしつけが「間に合う」計算になる。
うーん、本当は早く謝れるようになってほしいけど、実はママだって33歳にして未だ素直に謝れない事がある。
例えばうっかり夕食作り忘れたりとかしたとき、パパに「ごめん、今日は仕事が大変で・・・」「つわりが辛くて・・・」って言い訳したり。(バレなきゃいいと思っている)
銭湯でシャワー道具の水滴を通路にポタポタこぼしていて、ご年配の方に注意されたりすると、表面では謝るけどすごい悔しかったりするし。(うっかりであって、わざとじゃないから悪いと思えない=素直に謝れない)
そしてそんな自分のことを素直に反省もできず、心のどこかで「あたしの自己肯定感が養われなかったのはあたしの親の叱り方・褒め方に問題があったのでは?」とか考え始めてしまう。
あ~おそろしい。
人格者には当分なれないな~・・・。
そして「気づいただけ偉い」とか自分への評価はかなり甘口なのであった・・・。