なぜ物欲はキリがないの?

ドーパミン的価値観

ターゲット(報酬)を設定し、それを手に入れることで「快」を手に入れるとドーパミンが分泌される。
しかし、この「快」の状態が長続きしないのが欠点。すぐに「不快」の状態になってしまう。
そうすると、新たなターゲット(報酬)を設定する「渇望」状態に逆戻り。しかも、最初のターゲットよりも大きなターゲットでないと、再び「快」の状態になりづらいというから厄介だ。

これが、「手に入れるまで追いかけたけど、手に入れてしまうと途端に興味がなくなり、次の対象に心移りしてしまう」心理のカラクリだ。

恋愛対象、車やアクセサリーに対する興味の持ち方がそうだという人は多いかも知れないが、実はドーパミンのもたらす負の側面である。

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これは、右肩上がりの成長経済やバブル時期の「イケイケ」の価値観とどうも重なる。
成熟した今の日本経済では、この「ドーパミン的価値観」は合わなくなってきているのではないか。

企業がボーナスの査定に使う目標設定と関連するかも知れない。業種や職種によっては、この目標設定型の査定に違和感を感じることがあっても、査定する側の上司が他にこれといった評価方法を持たない場合、なんとなくでも目標設定型の査定方法を続けるしかない。

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夢を叶えるためには、「成功したイメージを明確にする」ことが不可欠という考え方がある。
明らかに、ドーパミン分泌により脳にやる気を出させる手法だ。

一方で、「無為自然」のありのままを受け入れる老荘思想なんかは、このドーパミン的価値観を否定している。
こちらに対応していると思われる、セロトニン的価値観については、また今度まとめたいと思う。

(ドーパミンが「もっと、もっと」というホルモン物質だとしたら、セロトニンは「今のままで十分です」というホルモン物質)