【大学に9年在籍】
これは今計算してびっくりした。義務教育と同じ年数じゃないか。
これには訳があって、
あまり自慢できないレベルの大学に3年までいたものの中退して、
数年後に法政大学の通信教育学部に編入したのが大きく関係している。
学部は仕事に役立ちそうという理由で経済学部の商業学科を選択した。
最初の大学を中退した理由は主に実家の経済的な問題からだったが、
編入を決めたのは、大学中退という経歴をなんとかしたいと思ったからだ。
ところがこの通信教育部は、編入してから知ったのだが、
卒業生が入学者全体の10%くらいだったらしい。
とはいえ、入学や編入が簡単な志願書で済むというのが理由の一つでもある。
一般の大学受験とは全く逆で、「入るのは簡単、出るのが難しい」のだ。
もちろん、出るのが難しいというのはサポート体制の問題で、
カリキュラム内容や卒業時の学力的に差があるわけではないと思う。
ただ、授業に出席していれば単位が取れる、というものではないので、
ボーっとしているとあっという間に時間だけが過ぎていってしまう。
レポートを提出した後の単位取得試験の範囲が広すぎて、
問題は記述式の回答で1,2問しか出ないとなると、 山を張って当たる確率も低い。
編入したての頃はまったく卒業できる気がせず、
何かの比喩ではなく、夜中に布団の中で泣いたりしていたこともある。
結局あたしは、この通信教育部に6年間在籍してやっと卒業した。
果たして、卒業して良かった事、変わったことはあったか?
「大学中退だと正社員になりづらいので、
大卒の資格を取ろう!」 と思っていたのに、
卒業する前に正社員の座をゲットできたうえに、
卒業して半年後には個人事業主として独立してしまった。
なので、大卒の資格をアピールする必要がなくなってしまい、
あまりメリットを享受できずにいる・・・。
大学中退というコンプレックスを引きずるのと、
卒業できるか分からない不安を抱えるのと、
当時は「前進したところで悩んでいる」と思うようにしていたが、
今となっては「同じようなものかな?」とも思う。
「結局は自分の心のあり方次第だったんじゃないか?」と。
中退なんか気にせず、
もっと自分がやりたいことに時間とお金を費やしていれば
大学中退のコンプレックスを上回るような
自信と実力を手に入れていたかも知れない。
例えば、早稲田を中退したタモリみたいに。
・・・というか、
中退している大学がいいところだから 所詮比べても・・・
という気がしないでもないけど。
この辺で結論を出すとすれば、
「こんな風にグチグチ考えて立ち止まるあたしの性格だから、
通算9年かかってでも、大学は卒業してよかった」
と思う。
まるでフラッシュ脱毛してほぼ生えてこなくなった脇毛のように、
今は大学のことについて考えることは、まったくと言っていいほどなくなった。
ちなみに今は「英語さえできるようになればなぁ」
と思って英会話もやっているが、
これも結局は、同じ類の悩みかも知れない。