アニメの監督はそんなに重要か?
少なくとも、アンパンマンのテレビにしろ、
アンパンマンの映画にしろ、監督のことはよく知らない。
でもそれはアンパンマンだけでなく、例えばNHKのアニメで、以前、
上橋菜穂子の「守人シリーズ」のことで考えてみる。
正直、監督が誰とか原作との違いとかそんなに気にしなかった。
けど、「山賊の娘ローニャ」の監督が「宮崎吾朗」です、と聞いたとたんに、
なんだか色々構えてしまう自分がいる。
「94歳まで生きたアストリッド・リンドグレーン」っていう作者よりも、
あんまりいい意味でなく、監督に注目が行っちゃうのって・・・。
ちょっと悲しい。
もう他界してしまっている、しかもスウェーデン出身のリンドグレーン。
もしかしたら遺族がきっちり見守って、アニメの行く末を監視しているのかも知れないが、
作者本人が関わることはもう不可能だ。
このあたり、やなせたかしは自身でアニメにもずいぶん携わっていたから、
アンパンマンにおいては「原作の雰囲気が壊れる」とかそういう懸念がない。
ところで、
アンパンマンがアニメ化された当初、
呼ばれてもいないのに、やなせたかしが制作現場に現れてあれこれ注文をつけ、
現場からは煙たがられていたらしい、とやなせたかし本人が話している。
けむたがられつつも、きちんと監視?してたことがアンパンマン長続きの秘訣なら、
結果的には良かったんだろう。結果論だが。
ちなみに日本のアニメーション制作会社がアニメ化したあのムーミンも、
原作者のトーベ・ヤンソンにこれでもかというほどお伺いを立てながら、
アニメを制作していたらしい。
原作者にお伺い立てながら、いいもの作るって大変。(><)