受身こそ究極の主体性

etv

子供にテレビを見せるようになった頃から、それまで全然縁のなかった「Eテレ」が、我が家のテレビの「デフォルト」になった。

つまり、テレビをピッとつけたら、Eテレにチャンネルが合わさっているということ。

そして、そのお陰で出会った番組が、「100分de名著」。

関連記事「おかあさんといっしょのお陰で教養が増える」
http://kugyou.com/100de.html

アンパンマンとは直接関係ないので、最近はブログ記事にはしなかったけれど、久々に書いてみようと思う。

というのは、その番組で「受身こそ究極、最強の主体性」という逆説的なテーマを取り扱っていて、それがふと自分がやっている「已むを得ず子供と一緒にダサいアンパンマンを観ている」という姿勢とリンクしたような気がしたから。

あながちアンパンマン(というか、あたしが勝手にやっている「アンパンマン苦行」)と関係あるんじゃないかと思って、少し触れてみようと思った次第です。

「100分de名著」は、「名著」と呼ばれる古典を25分/1回、計4回で解説する教養番組。
司会が武内陶子アナウンサーと、伊集院光。この二人の目線も「一般目線」でとっつきにくい古典が分かり易くなるという構図がありがたいし面白い。

「万葉集」や夏目漱石の「こころ」、「孔子」「孫子」などの中国古典、ドエトフスキーやアンネの日記、フランケンシュタインなど、古今東西あらゆる名著を扱っている。

今回あたしが観たのは「荘子」。
中国で2300年以上前に書かれた古典の名前でもあるし、著者の名前でもある。

さて、「受身こそ最強の主体性」とはどういうことか?

さすが伊集院光、学んだ後のコメントが、番組内のVTRよりも説明よりも、一番分かりやすかった(笑)。

「一見矛盾している言葉だけど、家に帰ってすっごい考えたんです。芸能においてそれは何か? タモリさんです。タモリさんて、いわゆる主体的な司会者じゃ、絶対ないです。たまたま行った所に、たまたま面白いものがあったってことを、「面白いね」ってだけ言う・・・だけどあんな多才(多彩)な人いないじゃないですか。・・・ただタモリさんになるのは難しい(苦笑)、相当難しい」

わーなるほど。すごく分かりやすかった(笑)。
タモリさんをそういう目線で見てみるのも面白いかもしれない。

それにしても、「受身で主体性がある」というのは3歳児がまさにそうかもしれない。

あくまでも「親が与える環境」の外には出る事がないのでそれは受身なんだけど、その中でも自由(無為自然)に生きている。

意外に、「○○ちゃんのママ髪切ったの?」とか、あるママが別の家庭の赤ちゃんを抱っこさせてもらったりしてると目ざとく見つけて、「赤ちゃんが違うよ!」と言ったり、思ったことを言ってるだけなんだけど、コミュニケーション能力は変に人見知りな大人より断然高いのだ。

そんな様子を見ていると、実は3歳児の感性が、人間が一生をかけて到達しようとしてる素直で安定感のある姿なんじゃないかと思ってしまうことがある。

そう思うことがあるんだよね、とママ友になんとなく話したところ、そのママ友が「それは老荘思想だね」と教えてくれた。

というわけで、「老荘思想」「道教」は、子育てをしていると意外に身近かも知れない。

「道はどこにでもある。屎尿にもある」と言い放った荘子。

アンパンマンばっか見て、下ネタばっかり言ってる3歳児に付き合っていても、道はある(学びはある)と考えるあたしの考え、あながち間違ってないじゃん!?

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