アンパンマンは何故子供にウケるのか

hanaserebu

 

まだほとんど喋れない娘が、 みるみるアンパンマンにハマっていく姿を見ていて、

謎でしかなかった。

 

気まぐれで気難しい子供の心を、 なぜアンパンマンはわしずかみにできるのか。

 

うちの娘だけでなく、保育園の子供たちも、 8割はアンパンマンのファンである。

その秘密がどうも知りたくなって、 会社の昼休みなどを使ってネット検索してみた。

 

アンパンマン独自の正義感とか、 やなせたかしの戦争体験とか、

色々な人が色々な理由を述べていた。

 

 

どれもそれなりに説得力があるが、

あるサイトが引用していた やなせたかしのエッセイ本である

「アンパンマンの遺書」が一番興味深かった。

 

なぜ純粋な子供たちがアンパンマンを ほぼ例外なく好きになるのか?

 

どうやらそこに答えが書いてありそうな気がした。

 

 

 

当時この「アンパンマンの遺書」、絶版となっていて、

ヤフオクでは5,000円以上の値がついていた。

 

いや、そこまではちょっと・・・と思って断念しかけたが、

会社近くの図書館で普通に借りることが出来た(笑)。

 

 

 

というわけで今は手元に本がないので あくまでうろ覚えの範囲内で書くけれど、

「アンパンマンの遺書」は、やなせたかしが妻を亡くした後に書い

た、 遺書というよりは自伝のような本だった。

 

やなせたかしには優秀な弟がいた。

千尋という名前で、幼い頃は顔がまんまるで、

それこそアンパンマンみたいだったという。

 

やなせたかしも千尋も、戦争に駆り出されることになるわけだが、

結局、弟はフィリピンで戦死し、 やなせたかしは中国から生還した。

 

その時、戦地で味わった途方もない空腹感が、

パンをくれる正義の味方を生み出したのだという。

 

(特攻で亡くなった弟さんがモデルという説もある)

 

アンパンマンが絵本で発売された当時は、

スーパーマンとかウルトラマンとか、

ビルも平気で破壊するようなヒーローが主流。

 

 

やなせたかしは、 本当の正義というのは暴力や破壊ではなく、

お腹が空いたときに食べ物を差し出すことのできる

貢献ではないのか?と考えていた。

 

当時、「顔をあげるなんて残酷な!」と、

幼稚園教諭なんかからは非難もあったようだが、

当の子供たちにとってたちまち人気の絵本となる。

 

 

 

親たちも「子供って繰り返し読んでって言うでしょ、

何度も読んであげるうちに、覚えちゃったよ!」という声が。

 

(アンパンマン苦行は70年代から既に始まっていたのだ)

 

純粋な子供たちが支持者となったアンパンマン。

アンパンマンこそ本当の正義で、

その証拠に 穢れのない天使のような子供たちが好きになるのだ!

 

・・・とたたえる人もいるようだが。

 

 

あたしもやなせたかしのエッセイなんか読んで、

そんな気にもなった時期もあったが、

今は、 事はもっと単純じゃないかと思っている。

 

 

初期のやなせたかしの「あんぱんまん」の絵本、

タッチが原始的で力強い。

 

この力強さが単に子供受けしてるんじゃないかと。

 

・・・というのも、保育園で今人気なのは

 

「こびとづかん」

 

という結構強烈なタッチの本で、

 

内容はあまり正義とか関係ないので・・・

kobitob

 

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