不登校なのに出席が認められる「要録上出席扱い」ってなに?【ホームスクーラー】

不登校実録

こんにちは、不登校の小3娘を持つ保護者sayoです。

今回は、不登校でも出席が認められる「要録上出席扱い」という言葉についてお話ししたいと思います。この記事を読むと、不登校で家にいてフリースクールに通わなくても出席が認められる仕組みが理解でき、校長先生や教頭先生に「うちの子の自宅学習を出席扱いとして認めてください」と交渉することができます。👍 不登校当事者の方ご両親、そして現場の学校で働く先生方にもぜひ知っていただきたい内容です。😁

不登校でも出席が認められる:文科省の「通知」の一部抜粋

まずは、こちらの文科省の通知の一部をご覧ください。

1 趣 旨
〜前略〜(不登校の)児童生徒を支援するため,我が国の義務教育制度を
前提としつつ,一定の要件を満たした上で,自宅において教育委員会,学校,学校外の
公的機関又は民間事業者が提供するICT等を活用した学習活動を行った場合,校長は,
指導要録上出席扱いとすること
及びその成果を評価に反映することができることとす
る。

文部科学省HP 「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日 (https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm)
(別紙1)義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて(https://www.mext.go.jp/content/1422155_001.pdf)

校長先生がOKと言えば、自宅での学習が出席として認められる」という内容になっています。

不登校の我が子の自己肯定感を爆上げした「要録上出席扱い」とは?

「要録上」の「要録」とは、「指導要録」のこと。

指導要録(しどうようろく)とは、日本の学校において幼児・児童・生徒・学生の学籍並びに指導の過程及び結果要約記録し、その後の指導及び外部に対する証明等に役立たせるための原簿となるものである。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E5%B0%8E%E8%A6%81%E9%8C%B2

私は勝手に「通信簿とか内申のことかな?」と漠然と思っていたのですが、どうやら先生たちが作成する資料ではあるものの、保護者に直接見せる資料ではないようです。道理で、「指導要録」「要録上出席扱い」という言葉が耳慣れない訳です💦

私はこの要録上出席扱い」という言葉を、とあるフリースクールの代表の方から初めて聞きました。その方に、フリースクールに通わなくても出席を認めてもらうことは可能であると教えていただきました。その方もおっしゃっていましたが、学校と交渉するにあたってはとにかくこの文科省の通知と内容を先生たちに理解してもらうことが全てです。

大事なのでもう一度リンクを貼りますね。

文部科学省HP 「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日 (https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm)

私はこの通知を数日の空き時間を利用して読み込んで、「なるほどなるほど」と自分の中で納得させてから、学校に対してメールを書きました。いささか長ったらしい文章で、文科省の通知のHPリンクを貼り、「この通知に書いてあるように自宅学習を要録上出席扱いにしていただくことは可能でしょうか」という内容でメールを送りました。なぜそのメールが長い文章になったかと言うと、ただ単に出席扱いにしてくれという要望だけを書いたのではなく、親である私が不登校の娘の様子をきちんと見ていること(落ち込んでいたり、こんなことに興味を持っているなどの日々の様子など)と、「ホームスクーリングを数年やってから学校に戻った子がいるという事例(ホームスクールのはじめ方)」なども詳しく書いたからです。

そのメールを書いた一週間後くらいに直接訪問のアポを取りました。なぜ即日で訪問しなかったかというと、学校側としても話し合う時間が必要かな?と思ったからです。

案の定、日にちを空けてから訪問したことで、学校側は学校内だけでなく、自治体の「区担」と呼ばれる関係者とも話し合ってくださっていたようです。私が行く頃には学校側は結論を出してくれていたので、保護者の私が何度も学校に行かずに1回の訪問でOKを頂き、翌日からホームスクーラーとなることができました。

私はこの「要録上出席扱い」という言葉をメールでも電話でも直接訪問の口頭でもいちいち多用しました。ただ「出席扱いにしてください」と言うよりも、「要録上出席扱い」という言葉を使った方が、ただのわがままや思いつきではなく、きちんと調べた上でお願いしていることが伝わりやすいと思ったからです。まずは要望するご両親が内容をしっかり理解する事が大事です!

出席扱いになると聞いて、娘は明らかに元気が戻ってきた

不登校初期の頃からやたらと「出席」を気にしていた娘。今思うと親の私に気を遣っていただけかも知れませんが、「自分が家でやっている学習が認められた」という事実は相当に娘を励ましたようです。

ちなみに、その効果を予言したかのように「要録上出席扱いになることへのメリット」がまさにこの通知に付帯する別紙にも書かれています。

当該生徒が指導要録上の出席扱いになることにより,具体的にどんなメリットがありますか。

○ 不登校であることによる学習の遅れなどが,学校への復帰や卒業後の進路選択の妨げになっている場合もあることから,このような児童生徒に対し,学習等に対する意欲やその成果を認め,適切に評価することは,自己肯定感を高め,学校への復帰や社会的自立を支援することにつながります。

文部科学省HP 「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日 (https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm)
(別紙1)義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて(https://www.mext.go.jp/content/1422155_001.pdf)

ちなみに、うちの子供は素直で真面目な性格です。物事の本質を見抜いているようなクールなお子さんには、「出席扱いになったよ〜」と言ったところで何も変わらない可能性ももちろんあります。うちの場合は低学年だということや、「ギフテッド」とか「天才児」の類ではないことから、学習が遅れてしまっていることに対する恐怖心はかなりある方だと思います。なので、自分の頑張りが学校から出席扱いという形で認められ、素直に喜んでいるようです。

ちなみに我が家の娘はおそらくHSCです。小学校低学年で不登校になるケースとしては典型的な事例と感じています。HSCかどうかのチェックリストは下記の記事に載せていますので、よろしかったらご参照ください。😁

人より敏感で感受性が強いH S Cのチェックリスト

文科省:目指すのは「必ずしも復学」ではなく「社会的自立」

ところで、前述の文科省の文章ですが、「出席を認めることが社会的自立を支援することにつながる」と書いています。実は、以前までの文科省の不登校児への支援は「学校への復帰」が大前提でした。しかしようやく最近になって必ずしも学校へ復帰しなくても、将来社会的に自立することを支援の目的にする」という姿勢に変わったそうです。

我が家の場合、娘が不登校になった時期がこの通知の出た時期とちょうど重なります。そのため、不登校支援のNPOでこの通知の情報はすぐに手に入れたのですが「ふーんそうなのか、そんなにすごいことなのか?」とこの通知のありがたみがよくわかっていませんでした。(そもそも不登校初期の私は、子供を学校に戻すことを諦めきれていませんでしたからね・・・💦)

娘の不登校の対応を迷って調べてもがいてみて、今や1年半以上経っているので、「これは先に苦しんでいた不登校児とその保護者の努力と訴えが実った上での通知なんだな」と実感しております。しかも出席が認められるという恩恵まで享受してしまっているので、先人たちにこの場を借りて心からありがとうと言いたいです。

なので私も、「要録上出席扱いにしてもらえるしくみ」を少しでも多くの方に知ってもらいたいと、ブログ記事にしている次第でございます。🙇‍♀️

参考までに・・・
こちらは13年前(2008年)の『不登校・ひきこもり・ニートを考えるブログ』の一記事ですが、文科省の復学についての姿勢は、登校刺激をやめてみたり、また復活させてみたり、色々と試行錯誤をしてきた歴史があるようです。大変参考になりました。
不登校業界は失敗したのか? | 不登校・ひきこもり・ニートを考える - 楽天ブログ
不登校・ひきこもり・ニートを考えるの不登校業界は失敗したのか?のページです。

不登校における出席扱いは所属学校の校長の価値観に思いっきり左右される

良くも悪くも、「校長が神であり法」という状態です。出席にしてもらえるかどうかは、所属学校の校長の判断に全てがかかっています。

私から言える「出席を勝ち取るコツ」は、「学校ときちんとコミュニケーションを取ること」だと思っています。出席扱いの要件にも、まず第一に保護者との連携と協力関係が問われています。

出席扱い等の要件
~中略~
(1)保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること~後略~

文部科学省HP 「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日 (https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm)
(別紙1)義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて(https://www.mext.go.jp/content/1422155_001.pdf)

つまり、喧嘩腰のモンペ上等で「おいこらてめぇうちの子の出席認めやがれ」みたいな態度は当然ながらNGということです。

しかし、学校に媚びたりする必要はないと思います。私はPTAも非会員になりましたが、学校側は出席の話はまた別という対応をしてくださいました。ちなみに我が家は神奈川県民とだけ申し上げておきます。こればかりは地域差もあるかも知れません。もしかしたら、「保護者と学校との協力関係」には「PTA会員であることも含まれる」と考える地域の校長先生もいらっしゃるかも知れません。

PTA退会と出席扱い認定は本来は別の問題ですが、PTA退会にも興味がある方は、「不登校新聞」のこちらの記事を参考にしてみてくださいね。(いずれPTA退会についても記事を書こうと思います!)

不登校なのに出席が認められる「要録上出席扱い」のまとめ

最後になりましたが、出席扱いになったとは言っても、我が家の場合は学校と同じくらいの量を勉強するというところには至っていません。正直、まだほとんどYouTubeとゲーム三昧です。

これについては逆に、所属学校の教頭先生が「まだ心の体力が戻ってきていないんじゃないか」「お母さん焦らないで」となだめて下さいました。「お母さんのことが心配だからまた雑談しに来て!」ともおっしゃってくださいます。涙出そうですね。

正直、この道が本当に正しいのかどうかは私も現時点で分かりません。しかし、少なくとも無理矢理学校に行かせたり、自宅でも教科書やドリルを強要するのは違うのかなと思って、子供のやる気と可能性を信じてもう少し見守ろうと思っています。(後日談:この記事を書いた数週間後、新学期(小4)になってから、毎日1時間以上ドリルに取り組むようになりました!)

それではまた別の記事でお会いしましょう。

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました